小川の鳥たちについて(コサギ編)

今日は、すぐ近くを流れる小川に遊んでいる(働いている?)水鳥たちの様子をご紹介します。
今回は、多摩丘陵地帯の伏流水の清流が2方向から流れている出会いの近くで、二つの川を遡っていくと、たくさんの鳥、カルガモ、カワウ、カワセミ、キセキレイ、アオサギ、オオサギ、チュウサギ、そしてコサギなどと出会え、特に、コサギがこんなことをしているのかとついつい不思議と言おうか見とれてしまい、毎日会えるのが楽しくなってしまいます。

<コサギは、朝礼・暮礼を行っている?>

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不思議というか珍しい光景は、朝、川沿いを上流に向かってサイクリングしていたところ22羽ものコサギの大群が一か所の浅瀬に集まって何をしているのか見とれていると、リーダー格のコサギが魚の取り方を伝授しているようなしぐさをすると数羽が少し離れた場所で魚を追いかけるようなしぐさで川面をはたくようなバシャバシャと音を立てて一か所に追い込んで集まった魚を啄ばんでいるではありませんか。経験が少ないとみられるコサギは何度やっても捕獲できなくて・・・魚を追い込む範囲が狭くてまた追い込む場所も捕獲には不適当に近い深み?なんとそうして半時ほどたつと、それぞれ、飛び立っていきました。

飛び立つ場所は、それぞれの鳥に割り振られた決められた場所(範囲)なのですね。
そして、優しいというか面倒見がよいというのか経験不足と思われたコサギには、必ず一羽が付き添い、先ほどの集合場所に近い場所で、えさの取り方、魚のいそうな場所と捕食し易そうな場所(浅瀬の岩陰の入り江のような場所など)などを一通り教えたのかなあと思われる時間がたつとリーダーは自分の持ち場に行くようです。
コサギは、それぞれ大体2~3百メートル間隔でいつも一定の場所にいることも不思議…当たり前といえば当たり前なのでしょうが・・・に思います。
他の野鳥は、群れのえさ場の方向的な場所や範囲は決まっているようですが、それぞれの個別な範囲の決めはなく、いつもにぎわいながらごく近接して食べあっていますよね。

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コサギのえさの取り方もそれぞれの決められた範囲内では、それぞれユニークな方法で・・・①岸辺の流れが速い場所では、岸辺や中洲のような場所から水辺を眺めていてえさが来たら一気に飛び込み捕獲。②浅瀬で藻などが茂っているところなどでは藻などを踏みつけ歩きながら追い出した獲物を捕る。③魚群のいる浅瀬では、朝、訓練したように魚を追い回して食べる。等々そのコサギが割り当てられる場所が日々異なっているのかどうかは、私の目ではわかりませんがそれぞれの場所に適応した採取方法をそれぞれが学んでいることが、朝の朝礼で練習した成果が反映されているようで感心してしまいます。
そして、夕刻になると、それぞれの場所から、一旦、二つの川の出会いの場所近くに集合しはじめ、一時、近くの雑木林の木に止まり全員集合が確認できたと思われたら、みんな一斉にリーダーについて鷺山(どこにあるのかは未確認ですが)に帰っていきます。

ときどき,チュウサギやオオサギがいますが、それぞれが近くに並ぶように居ると本当に名前の通り大・中・小がはっきりわかります。いずれも争う様子もなく仲の良い仲間だなと感心します。

コサギは、体長61センチメートル、羽を広げると98センチメートルくらいの大きさで全身が真白く、足と嘴は黒く指は黄色く、夏には頭の後ろに2本の長い羽が生えてきます。
冬羽では、頭と背のほうに飾り羽が出るようです。
コサギは、鷺山に集団で繁殖し、産卵期は4~8月で一回に3~5個の卵を産み抱卵は大体23日くらいで、巣立ちまでには約1か月のようです。
サギは首を縮めて足は後方に伸ばして飛ぶ習性でその様子は実に優雅です。それで気に入ったのが「サギ草」:サギが飛んでいる姿にそっくりの花が8月ごろに本州以南の湿原で見られるようです。(観賞用は?お花屋さんにはもちろんあるそうです。)
サギのえさは、小魚はもちろん川虫、カエルも食べるようです。

サギは、時々頭や喉・羽根あたり(体)を掻いていますが、サギの足は三つ指でその真ん中の指が一番長くて、その先の爪がカーブになった内側は我々が使っているあの「櫛」の形をしていてそれを使って身繕いをしているということが図鑑の写真でわかりました。
ほかの鳥も結構身繕いしていますが、くし形の爪を持っているか否かは気にしたことはありませんでした。(メジロを手乗りにした時でさえ、気が付きませんでした。)

九州の田舎のいけす(一般的には「池」と呼ばれている。)にはコイやフナその他の川魚やカエル、ヤゴなどの幼虫類が生息していますが、そこに、時々白鷺がやってきて、小魚などを咥えて柳の木に止まっているのが、絵を見ているようなポーズで感激したことを思い出します。白サギは身近で見ても遠目で見てもまた、立っていても飛んでいる姿も全く優雅で見飽きない鳥ですね。
(その当時、田舎では、大中小のサギは一括して白サギと呼んでいました。別にアオサギがいましたので)

身近にある光景に感謝しているおじいちゃんのひと時でした。

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