小川で見られる鳥たち(アオサギ編) 

今回は、コサギではなくアオサギについてですが、コサギがいつも食事をしている川原でも比較的近くに林のあるところでよくアオサギは見られます。と言っても近くの2本の川でも雑木林が川に隣接しているこの一か所で木の上から「クワーッツとかグワーッツ」と鳴き声が聞こえるので見上げると全体が青身を帯びた灰色でコサギを一回り大きくした鳥が九州の田舎でも見かけた、あのアオサギでした。

鳴き声は、九州ではめったに聞いたことがなかったので姿を見て改めてアオサギの声は「こんな鳴き声だったのかな」と再確認しました。

アオサギはコサギのように群れで飛んでいるところを見たことがなく、いつも一羽でいて、身近で飛び立つ様を見ると、実におしゃれで優雅です。

近くの図書館でアオサギについて調べていたら、今まで知ってたつもりの鳥たちの身体の部分の名称やその働きなどがわかり楽しくなりました。

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・体長:90~98センチメートル位 翼を広げると160~175センチ位

・頭は白く、体の上の面は青みを帯びた灰色で目の後方から後頭部と扇状の冠羽(ヒゲのように伸びた羽)が黒い帯状になっている。

・嘴は黄色く、繁殖時期はピンク色になって後頭部に黒い冠羽が出る。

・足は、黄褐色で長く、繁殖時期はピンク色。

・冬になると上嘴が黒みを帯びて体の上面の青みが薄れ灰色に感じられる。

・幼鳥は、頭から頸が灰色で冠羽はなく、背や雨覆には褐色味があり、上嘴は黒く、1年位は親鳥のような黒い帯状の模様がなく全体が灰色なので,親子の区別がわかりやすい

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・飛翔時(飛んでいるとき)は、コガモと同じように首を縮め、足をそろえて伸ばし、翼の上面は黒い①風切と灰色の②雨覆のコントラストが本当に鮮やかで飛立つときのほんのちょっとの出会いに感激します。飛び立って下から見ると、全面が灰色っぽく上面のような鮮やかさはありません。

*①風切:翼の先端部分の沢山の長い羽が方向舵の働きをするのかな。立っているときは雨覆に包まれているようにすぼませている。

*②雨覆:頭から肩・背中から両翼の風切を覆うところまでの羽毛で雨をよける雨合羽のような働きをしている。(雨の日でも苦にしていない訳がこの羽にあったのですね)

この鳥についての専門用語を見て改めて、鳥たちが、天気の良い日に水浴びをして日向ぼっこをしてくつろいでいる意味が分かりました。

水浴びは、風切りの羽の洗濯と羽虫の掃除でそれぞれ木や川辺の岩に止まって、おおらかに翼を広げて交互に羽の内側をお日様に向けている意味は、健康管理のためと大事な風切にはしなくてはならない設備の点検でもあったのだと納得して今後も機会あるたびに観察したいものです。

先日「コガモ」の記事中足の指が3本と取れるようになっていましたが、それぞれ小鳥の足は、5本はあるようで、後ろ足、蹴足、そして前足が3本出ていて真ん中の中指の先の爪の内側が「櫛」型になっているようです。それぞれの小鳥たちの足形は、その生活環境によってさまざまな形になっていることも改めて感激しました。・・・小鳥を飼ったことはあっても足の裏、形までは見たことがなかったので面白くなりました。

(小鳥のことが全く分かってなかったおじいちゃん)

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